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「太陽光発電事業者連盟」創立

11月22日に都内で記念シンポジウムを開催した

太陽光発電事業者の業界団体である太陽光発電事業者連盟が2018年11月21日に創立した。行政などに対する意見の発信と、業界内の自主的な事業改善を目的とする。会員を募集し、各地での集会などの活動を展開する。

会員は、一般会員と、地方自治体などの行政機関向けの公共会員、発電事業を行う企業会員、発電事業者以外の協賛会員に分かれる。一般会員以外は有料で、発電事業者の場合は発電所を登録する形となる。

同連盟を立ち上げたのは、太陽光発電関連情報サイトを運営するアーヴェインの谷口洋和社長で、連盟の代表理事を務める。営農用太陽光発電事業を行う千葉エコ・エネルギーの馬上丈司社長も、専務理事に名を連ねる。谷口代表は、「毎年の売電単価は上位25%の低価格の発電所における部材費を基準としている一方、そうした部材を用いた際に新JISなどで行政が要求する強度を担保できるのか検証が必要。国民負担の軽減という議論にしても、国民負担の定義が曖昧だ」とし、業界を代表して問題提起する必要性を強調する。

併せて、安全性確保や管理に問題のある太陽光発電所を改善する活動も行う。事業者に対して問題点を指摘し、対応しない場合には、発電所の買上げや通報も検討するという。2ヵ月ごとに全国で会合を開き、安全基準や法制度に関する周知も行う。なお、発電事業者は会員登録の際、発電所に看板とフェンスを設置していることを示さなければならない。

連盟の通称は『ASPEn』。現在は会費額などが未定で、一般会員の仮登録のみ受け付けている。現在仮登録済みの太陽光発電所は200件強で、谷口代表は「年内に登録数1万件を目指す」と意気込む。

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