サカキコーポレーション、日射計販売3万台突破
自社開発のゲートウェイも発売
計測機器を輸入販売するサカキコーポレーション（大阪市、坂木英一社長）は2023年4月、太陽光発電用の日射計の累計販売台数が3万台を超えた。最近は自家消費向けやPPA（電力売買契約）案件向けの販売が堅調だ。自社製品の開発も進めている。
同社は04年に伊・デルタオーム製の日射計を発売し、FITによる太陽光発電の需要拡大に伴って、販売実績を伸ばした。現在は0～2000W／㎡の太陽放射を測定できる高感度品を性能別に3機種用意しており、このほど屋根上設置の大型案件を受注したという。
また同社は、施工会社の施工性を高めるために周辺機器メーカーと施工マニュアルを作成しているほか、日射計にデータロガーや気温計を組み合わせたパッケージ品も販売している。
23年1月には自社開発のゲートウェイを発売。ゲートウェイとは、各種センサで取得した現地の情報をネットワークサーバへ送るための機器であり、工場のIoT（モノのインターネット）化やスマート農業など様々な用途で使用されている。同社は太陽光発電所でも使用できるようにPCSと日射計を接続するためのイーサネットLANを2ポート設けたうえ、停電時対策としてバックアップ電源を搭載した。主に遠隔監視装置メーカーに提案している。
日射計の設置事例