Inside News

伊藤忠テクノ 発電業務システム開発

市場取引支援も提供

伊藤忠商事子会社の伊藤忠テクノソリューションズ(東京都港区、柘植一郎社長)は2023年3月28日、〝非FIT〟太陽光発電所向けの発電業務システムを開発した。発電計画の作成に必要な情報に加え、JEPX(日本卸電力取引所)取引に活かせる情報も提供する。伊藤忠商事の発電業務代行サービス向けにシステムを販売していく。

同社は、太陽光発電設備の発電量実績や設備情報、気象情報などを数理モデルに入力し、AI(人工知能)で実発電量の実績値との誤差を低減させつつ30分ごとの発電量を予測するシステムを開発。電力広域的運営推進機関に提出する発電計画の作成に必要な情報を提供できるようにした。

さらに、客先の電力市場取引において有益な情報も提供できるようにした。客先のJEPX取引実績や、卸電力市場価格のほか、電力系統の需給状況に関する情報まで提供する機能を設けた。

システムを開発した経緯について、同社科学システム本部科学システム開発部GXシステム課の日髙政志課長は、「非FITの太陽光発電設備が増加するなか、従来の発電業務システムにはなかった市場取引支援機能を含めた新しいシステムを開発した」と話す。

なお、同社は21年10月、伊藤忠商事と発電業務代行サービスの事業化に向けた実証事業を開始した。

Inside News を読む

一覧を見る