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東電PG、蓄電池で系統効率運用検証へ

NEDO事業に採択

東京電力パワーグリッド(東京都千代田区、金子禎則社長)は2023年3月16日、電力系統の効率運用に向け、蓄電設備を制御する実証事業を開始すると発表した。栃木県那須塩原市内に蓄電設備を導入し、24年4月にも実証事業を開始する予定だ。

同社は、那須塩原市の公民館に出力100kW・蓄電容量600kWhの蓄電設備を設置し、配電系統に接続する。配電用変電所の変圧器の容量が上限に近い状態を仮想的につくり、再生可能エネルギー発電所から電力系統に流れる電力が変圧器の上限を超えると予想される時間帯に公民館の蓄電設備を制御する。

22年6月に、NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)の補助事業に採択されており、協力企業と蓄電設備を制御する『DERフレキシビリティシステム』を開発、24年4月から24年9月まで実証事業を行う予定だ。

蓄電設備を運用するのは東京電力エナジーパートナーである。前日に翌日の系統の状況と蓄電設備の充電量を予測し、蓄電設備の制御計画を策定する。

同社事業開発室グリッドエッジ事業開発グループの原ルミ子チームリーダーは「那須塩原市とは22年7月にゼロカーボンシティに関する連携協定を結んでおり、今回の共同実証に至った」と語る。

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