アーキヤマデ 陸屋根用基礎出荷好調
4倍増の4.4万個
防水シートメーカーのアーキヤマデ(大阪府吹田市、山出敬太郎社長)は2022年度に、太陽光発電向け陸屋根用基礎を前年度比4倍の約4.4万個出荷した。民間企業向けの販売で実績を伸ばした。専門部署を設立してEPC(設計・調達・建設)企業などへの提案を強めている。
同社は、防水シートと陸屋根用基礎を溶融着接合させて一体にすることで、水密性を確保する独自の製品を開発した。これまでゼネコンを介した公共施設案件への販売が主だったが、企業における太陽光発電設備の自家消費利用が拡大していることから、22年度より太陽光発電のEPC企業やPPA(電力売買契約)業者、エネルギー関連商社や太陽光パネルメーカーなどへ積極的に売り出した。
同社の扇田博之ソーラー推進課担当執行役員は、「電力料金の高騰を受け、自治体からの引き合いが増えているが、工事が始まるまで時間を要する。その点、企業は意思決定が早く、我々は出荷を伸ばすことができた」と振り返る。
同社は23年度から『ソーラー推進課』という太陽光発電の専門部署を立ち上げた。営業活動を活発にして販売を伸ばす構えだ。