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NTTドコモ 蓄電制御の実証開始へ

山梨県内の複数拠点で

NTTドコモは2023年3月30日、蓄電設備を制御する実証試験を開始すると発表した。複数の拠点に太陽光発電設備や蓄電設備を設置し、自社製のEMS(エネルギー管理システム)で制御する考えだ。VPP(仮想発電所)市場の拡大を見据え、商用化を狙う。

同社は山梨県内に保有する無線基地局や研究開発拠点、店舗などに太陽光発電設備と蓄電設備を設置し、蓄電設備を一括で制御する。拠点ごとの再生可能エネルギー電力を最大限活用するため、蓄電設備を制御して夜間帯の電力供給や余剰電力を活用など新たなサービスを検討する。

同社スマートライフカンパニーライフスタイルイノベーション部の立花太志GXビジネス担当は、「系統安定化の課題があるなか、調整力を取引するVPP市場の拡大を見据えて試験を始めた」と経緯を語り、「具体的なサービスは検討中だが、再エネによる充電サービスの提供なども視野に入れている」と話す。

同社は24年4月までに段階的に設備を設置し、実証試験を開始する。県内の商業施設などに設備の導入を拡大していく予定だ。

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