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アプリックス、太陽光付き情報送信端末開発へ

スフェラーパワーと協業

懐中電灯の太陽電池や筐体はそのままとし、内部に無線発信器を組み込んだ

ソフトウェア開発のアプリックス(東京都新宿区、長橋賢吾社長)はこのほど、小型情報送信端末『ビーコン』に太陽電池を組み込む計画を明かした。球状太陽電池製造のスフェラーパワーと開発する。ビーコンを独立電源にして点検費用の低減を目指す。

ビーコンは、アプリックスが扱う製品で、ブルートゥースで携帯電話に情報を送信する機器である。イベントや店舗の情報送信のほか、位置情報を送信するインフラ関連での利用も多く、屋外に設置されることが多いという。

それだけに、課題もあるようで、アプリックスの根本忍常務取締役は、「ビーコンの電池が切れると、情報を送る費用が嵩むほか、ビーコンが高所など危険な場所にある場合もあって、ビーコンの独立電源化は課題だった」と語る。

そんななか、根本常務は今夏にスフェラーパワーの桑田孝明執行役員と知り合い、ビーコンに太陽電池を組み込む共同開発を提案。9月に合意し、試作品の開発も進めた。スフェラーパワーの販売する太陽電池付き懐中電灯を流用したところ、正常に働くことを確認したという。

桑田執行役員は、「平面状の太陽電池は、日が傾いたり、雪や汚れが被ったりした際に出力が大きく低下する。当社の球状太陽電池は、ドーム状のアクリル樹脂のなかに太陽電池を封入しているため、全方位の光を受けられ、一部に物が被っても出力低下が起きにくい」と特長を強調する。

今後は、商品化に向けデザインを検討し、1日の電圧上昇カーブの推移や持続時間を検証する。商品化の時期は未定だ。

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