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東京インフラ、インフラファンド市場に上場

数年内に資産1000億円超へ

投資法人の東京インフラ・エネルギーが9月、インフラファンド市場に上場した。太陽光発電所5ヵ所を保有し、資産規模は約85億円。数年内に1000億円超を目指す。

同法人は、太陽光発電の開発・施工・保守を手掛けるアドバンテックの子会社、東京インフラアセットマネジメントが設立したインフラファンドだ。アドバンテックの太陽光発電所5ヵ所、パネル出力計約20MWを取得し、9月27日に東京証券取引所のインフラファンド市場に上場した。

資産規模は、現在約85億円と、上場5銘柄で最も小さいが、同法人は、向こう3年でアドバンテックが所有する1MW以上の太陽光発電所25ヵ所を取得し、700億円まで増やす計画。加えて、協力企業の三菱UFJ系のMULエナジーインベストメントやJFEテクノスなどを通じて300億円規模の太陽光発電所を取得し、数年内に計1000億円を目指す。さらに、風力発電所や小水力発電所のほか、海外の再エネ発電所など計300億円規模の取得も視野に入れている。

東京インフラアセットマネジメントの杉本啓二社長は、「派閥も色もない国民ファンドをつくり、日本のインフラを支えていきたい」と意気込む。

東京インフラアセットマネジメントの出資構成は、アドバンテック50.7%、東京インフラホールディングス42.8%、あいおいニッセイ同和損害保険5%、NECネッツエスアイ1.5%である。

杉本啓二社長

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