ケイジェイシー、架台受注堅調
杭芯位置出し機導入へ
架台メーカー独クリナーの販売代理店であるケイジェイシー(東京都荒川区、文大成社長)は、2018年10月期の架台の受注量が前期比2割増の30MWだった。期初は50MWを予定していたが、着工が遅れ、微増にとどまった。来期は50MWを見込んでいる。
同社は今期、高圧太陽光発電所の開発案件を中心に20件程架台を受注した。部材のみの卸販売ではなく、施工まで請ける。営農用太陽光発電所からの注文も増え、今期は4件ほど手掛けた。
同社は来期以降、中部の22MWの太陽光発電所をはじめ、九州の16MW、関東の53MWなど、大型の特別高圧太陽光発電所にも販売・施工する。高圧案件も含め、来期は50MWの受注を想定している。
同社は受注拡大に伴い、現在12台所有している杭打機を来期中に18台まで増やす。さらに、独クリナー製の杭芯の位置出しを行う自動機械の購入も予定している。
同社の文大成代表取締役は「近年、施工のスピードアップを要求されることが多くなった」と設備投資の理由を語り、導入効果について「今は人が機械で杭芯の位置出しをしているが、処理量は1日にせいぜい100~200本。これに対し新たに導入する自動機械を使えば、1日2000本もの位置出しが可能になる」と説明する。同機械は丸紅などが中東で進めるギガソーラーでも使用されているものだという。