日本カーネル、点検管理ソフトを改良
太陽光パネル用検査機器開発の日本カーネルシステム(大阪市中央区、長畑二郎社長)は2020年9月、19年に発売した太陽光発電所の現場点検管理ソフトウェアを改良した。機能を追加し、画面を一新した。利便性を高め、顧客獲得に繋げる。
同社のソフトには、太陽光発電所の管理や点検項目の決定、報告書の作成などを行う管理用と、現地で点検結果を入力する現場用があり、同社はそれぞれ改良した。
管理用ソフトには検索機能を加えた。太陽光発電所の状態異常の情報を入力すれば、過去にどの太陽光発電所のどのストリングでその異常を検出したか、即座に分かるようにした。
また、事前に点検日時を入力しておけば、利用者がパソコンを立ち上げた際に画面に予定日が迫っている旨を表示するアラート機能を加えた。点検忘れを防ぐためだ。
現場用ソフトには、各ストリングの点検結果を比較できるようにした。従来は1ストリングずつしか結果を確認できなかったが、新しいソフトでは数値を比較できるうえ、点検忘れがあれば一目で気がつけるようにした。さらに新版では表示画面のデザインを一新した。
同社は、19年4月に旧版を発売し、パソコンやタブレットPCを除く初期導入費を約60万円に設定、計10セット販売した。改良後も値段は据え置き、すでに同社のソフトを購入した顧客には無償アップデートに応じる。
導入を検討中のO&M(管理・保守)業者には、12月までの申し込みであれば、3ヵ月間無料でソフトを使えるようにする。
同社新エネルギーシステム事業本部営業部の長畑賢課長は、「今後も顧客の要望に応じて適宜改良を加えていきたいと考えている」という。