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エナジー・ソリューションズ、自家消費向け商品新発売

遠隔監視サービスのエナジー・ソリューションズ(東京都千代田区、森上寿生社長)は、自家消費用太陽光発電向け新商品を発表した。8月20日に自家消費運用を支える『ソーラーモニターオフグリッド』を発売、9月3日には設備の提案書作成ツールに新機能を加えた。自家消費の需要を掘り起こす狙いだ。

ソーラーモニターオフグリッドは、従来の発電所監視システム、『ソーラーモニター』と同様、PCS(パワーコンディショナ)の情報から発電状況を監視する。新機能では、スマートメーターのBルートを介して取得する情報をもとに電力の購入状況を確認する。パソコンの画面で発電量や買電量を一括表示し、太陽光発電で削減された電力量を示すこともできる。

さらに同社は、『Jクレジット』や『グリーン電力証書』の認証に必要な計量法に適合した検定付きスマートメーターも追加で提供する。

一方、設備費や収支予想を算出して提案書を作成する『ソーラーマスター』には、従来FIT売電案件のみ提案書作成が可能だったものに、自家消費を行う場合に対応するプログラムを加えた。自家消費での提案書の作成には、需要家の過去1年分の電気料金の記録が必要となる。森上社長は、「手間はかかるが、電力契約ごとに電気料金の差が大きいため、実際の電力使用データは必須。おかげでかなり正確に予測できる」と胸を張る。

同社は昨年11月頃よりソーラーモニターオフグリッドの開発に着手。次いでソーラーマスターに新機能を付加する開発を進めてきた。森上社長は、「FIT売電単価が下がる一方、電気料金は上昇基調。さらにRE100に加盟する国内企業が増えるなど、再エネ電力の環境価値が注目されている。自家消費向けサービスの需要が高まると見て開発を始めた」と語った。

現在ソーラーモニターオフグリッドの注文は3件だが、再来年度にかけて1000件の受注を目指す。ソーラーマスターも本格利用は来年度以降と予想している。

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