ルクサー、営農用太陽光向け出荷拡大
太陽光パネル製造の独ルクサーソーラー(フォルカー・レー社長)は、日本で営農用太陽光発電所への部材供給を伸ばしている。低圧案件で、2017年の4件から、今年は10件を見込む。太陽光パネルの性能を強みに販売を拡大していく方針だ。
同社日本法人の丸山輝也営業マネージャーは、「16年から営農用太陽光向けにパネルやPCSの供給を始めたが、本格化したのは17年1月から。営農用では、作物に十分な日光を供給するためにパネルの密度が限られるが、当社のパネルは発電量が多く、その点を訴求している」と話す。
累計実績は1MWだが、申請済みの案件が2MW控える。同社の携わった案件では、遮光率を30%程度とすると大抵の作物は8割収量を達成できるという。
営農用太陽光発電市場の展望について、丸山営業マネージャーは、「FITが終わっても、営農を継続しながら地域電力に売電するなどして30年、40年の投資が考えられる」と述べ、「当社のパネルは自社と独検査機関による2重のチェックを経ており、長期信頼性に優れる。両面ガラスパネルの開発も進めており、パネルを長期間使用する顧客に販売していく」と語った。