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タク・マテリアル、太陽電池セル販売40%増

半完成品を出荷

反射防止膜形成後の段階のウエハ

太陽電池材料を販売するタク・マテリアル(東京都港区、佐藤正和社長)は2017年度、半完成状態の太陽電池セルを前年比43%増の1万枚販売した。太陽電池関連製品を開発する企業へ供給する。今年度は1.5万枚の出荷を見込む。

半完成セルとは、製造工程途中のセルを抜き取ったもの。同社は、テクスチャの形成、PN分離、反射防止膜の形成など、6種類の工程段階別に未完成のセルを提供する。同社営業部の田代聡主任は、「10年前に取引先の企業から引合いがあり、海外のセル製造業者から工程途中のものを調達し、国内で販売を始めた。セルへの印刷や焼成に用いる材料を研究開発する用途で、需要が多いようだ」と説明する。

セルの量産ラインから工程途中のものを抜き出す場合、一度に大量購入する必要がある。田代主任は「複数の顧客からの受注をまとめてセル製造業者に発注するため、200枚単位の小ロットから注文を受け付けている」という。

同社は1996年に半導体商社として創業し、2001年に太陽光関連分野に参入。小型太陽光発電設備や太陽電池材料を販売している。

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