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アイダ設計、太陽光初期費用ゼロのZEH発売

このたび発売する『BRAVO SIMPLE ZERO』。ZEH化のために窓を従来より小さく設計し、太陽光パネルを載せやすいよう、屋根形状を片流れとした

住宅メーカーのアイダ設計(さいたま市、會田貞光社長)は7月25日、ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)仕様の分譲住宅を発表した。太陽光発電設備をリース形式で設置し、住宅購入の初期費用を抑える。ZEH目標達成への足掛かりとしたい考えだ。

今回のZEH商品の開発に当たり、同社はウエストホールディングスと協力。ウエストHDが太陽光パネル、パワーコンディショナ、簡易HEMS(家庭内エネルギー管理システム)設備を10年間のリースで提供する。住宅の購入者が、太陽光パネル1kW当たり1900円/月の利用料を10年間支払う仕組みだ。リース期間終了後は、設備が購入者に無償譲渡される。

同社総合管理室の石田英司室長は、「当社は従来、低価格の住宅を中心に販売してきた。2016年9月にZEHビルダーに登録し、注文住宅の分野でZEHを発売したものの、太陽光発電設備の導入費は購入者負担となるため、高価格化は避けられなかった」と語り、「ZEH目標の達成ができないなか、当社の強みである低価格帯のZEHを開発する案が出た」との経緯を話す。

得意の低価格帯で攻勢を図る構えで、当面は関東・東海地方で販売展開を行う。すでに埼玉県上尾市の分譲地に建設計画があり、年内にも竣工予定だという。今年度は分譲・注文住宅を合わせて400棟程度建設し、自社物件のZEH割合を15%とすることが目下の目標だ。

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