ユニバーサルエコロジー、自家消費向け太陽光設備工事受注
2ヵ所合計577kW
太陽光発電のEPCを手掛けるユニバーサルエコロジー(名古屋市、石田友則社長)はこのほど、自家消費目的の太陽光発電設備の設置工事を受注した。千葉県の店舗屋根2ヵ所に導入する計画で、逆潮流を発生させず、発電した電力を全て自家消費する。7月末に着工し、9月中にも運転を開始する予定だ。
同社は、小売大手である独メトログループの日本法人で法人向け卸売業を手掛けるメトロキャッシュアンドキャリージャパンから太陽光発電設備の設置工事を受注。千葉県にある市川店と流山店の店舗屋根に設置する。同社にとって、逆潮流をさせない自家消費目的の太陽光発電設備の設置工事の受注は初めて。
2店舗合計の太陽光パネル出力は576.95kWで、パネルはサンテックパワー製、PCS(パワーコンディショナ)はサンケン電気製33.3kW機を採用した。技術開発課の東伸宏主任は、「電力使用量や最大デマンド値などを加味したうえで、月々の発電量との比較や負荷率を確認しながら、最適設計を施した」とし、約18%の年間電力使用量の削減効果が期待できるという。
同社は約2年前に自家消費提案の準備に着手。「既設キュービクルとの整合性を持たせつつ、丸一日停電させることなく短時間で改造する」(東主任)などの設計力や技術力を磨いてきたという。
塚田隆久取締役技術部長は、「FIT単価が下がり、電気料金は上がっている。売電よりも自家消費する方がメリットを生み出せる時代が近付きつつある。自家消費提案を強めていきたい」と語る。