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NPC、太陽光パネル検査の契約実績1GW超え

太陽電池製造装置メーカーのエヌ・ピー・シー(東京都台東区、伊藤雅文社長)は6月1日、太陽光パネル検査の契約実績が1GWを突破した。太陽電池製造装置の生産で培った知見や技術を生かした検査が好評のようだ。

2013年9月、高圧や特別高圧の太陽光発電所を主な対象に据え、太陽光パネルの性能を検査する事業を開始した。当初I−Ⅴカーブ測定を中心に実施していたが、現在ではI−Ⅴカーブ測定ほか絶縁抵抗値の測定、独自の機器を用いたEL検査など、発電所の状況や顧客の要望に応じた検査を実施している。これまでに検査した発電所は140ヵ所超、820MWにのぼる。その約7割で、何らかの不具合を検出したという。

伊藤社長は、「20年の長きにわたって発電所を運営していくわけだから、発電所が稼働して間もない段階の記録があった方がよい」とし、竣工時の検査の依頼も請け負っている。

もともとNPCは検査機器の販売を手掛けていたが、顧客が、検査機器を用いて取得したデータの評価・分析を満足にできなかったのだという。そこで、製造装置を生産してきた過程で蓄積した太陽光パネルに関する知見を活かし、自社で検査・分析サービスを提供し始めた。

伊藤社長は、「この1年で特に検査依頼が増えている」と語る。適切なO&M(管理・保守)の実施を定めた改正FIT法が昨年4月に施行した影響かもしれない。

検査費用は内容や発電所の立地条件により一概には言えないという。ただ実績を積んだ結果検査の効率化が進んでいるようで、「2年前に比べれば大体15%程度は安価にサービスを実施できる」(伊藤社長)。

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