NEDO、太陽光設計ガイドライン策定
設計例も公開
NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)は6月18日、太陽光発電設備の設計ガイドラインを策定したと発表した。架台や基礎の設計基準をまとめ、構造設計例も公開した。8月から関連のセミナーを開催する。
NEDOは近年急増する太陽光発電所の一部が誤った設計によって事故を起こしていることを受け、2016年度より架台メーカーの奥地建産と構造安全性の課題に関する調査・研究・実証試験を進めてきた。その知見をもとに、太陽光発電設備の架台・基礎の設計基準となる『地上設置型太陽光発電システムの設計ガイドライン2017年版』を策定。法令に基づいて技術基準のルールをまとめた。
さらにNEDOは、『地上設置型太陽光発電システムの構造設計例』も公開。「一般仕様」「強風仕様」「多雪仕様」の3つの条件例を掲載している。
NEDO新エネルギー部太陽光発電グループの山田宏之主任研究員は、「発電所の品質を高めるのは当然だが、原価低減も求められており、完璧にするのは難しい。そこで自社で設計できない、あるいはコストをかけられない事業者に対して設計例を提示することにした」と話す。
NEDOは太陽光発電システムの設計・運用セミナーを8月より開催する。東京を皮切りに、全国10ヵ所で行う。