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竹中工務店、EMS技術を日立に提供

海外でのV2X展開で活用

竹中工務店は4月23日、自社のEMS(エネルギー・マネジメント・システム)技術を日立製作所に提供すると発表した。日立製作所が検討を進める海外でのV2X(車から多様な用途への電力供給)システム展開に活用される。

竹中工務店は、2016年から独自に開発したEMSで電力融通の実証試験を行っている。同社の東京本社と2つの関連ビルの合計3棟を対象に、太陽光発電や蓄電池、EV(電気自動車)などを使って、各ビルで使う電力を最適制御している。

この取組みについて、環境エンジニアリング本部エネルギーソリューション企画グループ長の中村慎氏は、「我々は昨年に東京電力エナジーパートナーとDR(デマンドレスポンス)契約を結んだ。通常はビルごとに各々DR契約を結ぶが、我々は、3つのビルでの制御技術が認められ、3棟分まとめて契約した」と話す。

一方、日立製作所は、海外でEVなどを活用したV2Xシステムの検討を進めており、日本で実績のある竹中工務店のEMS技術をV2Xシステムの構築に生かす狙いだ。

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