仙台市、VPP技術で蓄電池の制御実証開始
宮城県仙台市は4月27日にVPP(仮想発電所)技術を活用した太陽光発電・蓄電池制御の実証試験を開始した。東北電力と連携し、点在する太陽光発電設備と蓄電池を一括制御する。初年度は市内5ヵ所の施設で実証試験を始め、3年かけて25ヵ所程度まで拡大する計画だ。
仙台市はこれまで、小学校など指定避難所約200ヵ所に出力10kW程度の太陽光発電設備と容量15kWh程度の蓄電池を設置し、うち5ヵ所には太陽光発電の余剰電力の有効活用を目的とした蓄電池制御装置を導入している。
同事業では、蓄電池制御装置のある5施設の太陽光発電の電力量や蓄電池の残量を、東北電力のVPP実証プロジェクトシステムを活用して集中管理し、気象状況や施設での電力使用状況に合わせて制御していく。
さらには、電力需給バランスの調整機能としての活用法や、太陽光発電の余剰電力の有効活用、蓄電池の長寿命化の実現に向けた検証も行う。