電菱、太陽電池用充放電制御器発売
独立電源用機械を販売する電菱(東京都荒川区、小林伸一社長)は3月29日、蓄電池つき太陽電池の充放電制御器を発売した。米モーニングスターの製品を正規代理店として販売する。自動的に昼夜を判断する機能を活かし、公共照明などの需要を狙う。
制御器は、太陽電池と蓄電池の間の過充電や逆流を防ぐ機能も持つ。12Vと24Vの蓄電池に自動対応する。
同社販売課の鄭雅文氏は、「簡素な太陽光発電設備では制御装置がない場合も多い。特に市販の鉛蓄電池などをシステムに組み込む場合は、この制御器が有効」とし、「太陽電池の電圧をもとに昼夜を判断し、充電池につないだ電灯を自動で点消灯できる」と説明。公共照明システムの開発業者からの引合いを狙うほか、山小屋など電力系統から孤立した施設での活用を見込む。
同社は類似の製品をすでに販売しているが、昨年度の販売台数は100台にとどまる。鄭氏は、「従来品は複数の点消灯パターンを組み込めるなど高機能な分、高価だった。新製品は機能を絞ったもので、価格も3割程安い」と、今後の引合いへの期待を語った。
製品は、定格負荷電流10A用から30A用まで3モデルを含む。容量が最大となる30A用は重量0.54㎏、価格25500円。