中・ジンコ、秋田の太陽光発電所にn型単結晶パネル供給
太陽光パネル世界大手の中・ジンコソーラーは2023年5月31日、秋田県の太陽光発電所にn型単結晶パネルを供給したと発表した。発電所向けにn型単結晶パネルを日本で初めて出荷した。
同社は、ナノエナジーが秋田県山本郡で運営する直流出力4868kWの太陽光発電所に両面発電タイプのn型単結晶パネルを出荷した。太陽光パネル1枚の出力は555Wで、計8772枚納入した。
立地環境などが考慮され、太陽光パネルは南向きではなく、東西方向に設置された。同社によれば、日射量や積雪などの気象条件を踏まえ、低照度下でも優れた発電性能を持つ同社の製品が選ばれたという。
同社は近年、n型単結晶パネルの生産に力を注ぎ、23年5月24日には約560億人民元(約1兆920億円)を投じて中国山西省に垂直統合型の生産拠点を新設すると発表。インゴット・ウエハからセル・パネルまでn型単結晶品を生産する新工場を建設し、最終的には年産能力を56GWまで増強するという。
計画によると、14GW単位で4期に分けて建設する。1期は24年第1四半期(1~3月)、2期は第2四半期(4~6月)に、残る3期と4期の工事は25年に完了させる予定だ。