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日東工業、非FIT営農用太陽光の実証開始

配電盤製造大手の日東工業は2023年5月30日、再使用パネルを活用した営農用太陽光発電事業の実証実験を開始すると発表した。FITを活用しない〝非FIT〟のスキームで事業性を検証する。

同社は、子会社のサンテレホンにEPC(設計・調達・建設)を委託し、静岡県掛川市内の荒廃農地に出力255Wの再使用パネルを252枚設置。直流出力64‌kW、交流出力49.5kWの営農用太陽光発電所を建てた。

電力小売りのデジタルグリッドのプラットフォームを活用して、環境価値は自社で活用し、電力は卸電力市場に販売する。その際、電力販売で得た対価は環境価値の購入に充てるという。

同社は、地域の荒廃農地を有効活用する新事業を構想し、農業の電化を見据えて営農用太陽光発電事業に参入した。今回は下部農地でオリーブを栽培する。

同社EMS事業室の水越隆担当係長は、「農作業は再雇用する社員が行う。工場での労働との両立が可能かどうかを検証する」と話す。

今後は、同社が販売する再使用蓄電池付き太陽光発電設備を活用した営農用太陽光発電の事業化を検討する予定だ。

同社が設置した営農用太陽光発電設備

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