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ウェザーニューズ 電力市場取引向け気象情報刷新

高精度化実現

気象情報販売のウェザーニューズは2023年6月1日、電力市場取引向けの気象情報を刷新した。太陽光発電の発電計画作成などに必要な気象情報を10分毎に割り出せるようにした。太陽光発電設備や蓄電設備を運用するアグリゲータらの利用を想定している。

同社は、日射量や気温など9種類の気象情報を2.5時間先の予測値まで提供する。1kmメッシュの気象情報を10分間隔で更新できるようにしたうえ、新たな日射量予測モデルを採用、予測精度を従来比10%向上させた。

具体的には、雲の分布を撮影した衛星画像をAI(人工知能)に自己学習させることで大気中の透過率を予測し、そこに、数値予測による高度ごとの風速や風の吹き方を踏まえた立体的な雲の分布を加えた。2種類のモデルを組み合わせることで、より高精度な日射量の予測を可能にしたという。

同社環境気象事業部の日向康彰氏は、「短い間隔の気象情報を求める声があった」とし、「短い間隔の気象情報があれば、太陽光発電の発電傾向を細かく予測でき、蓄電池の最適に運用に繋げられるようだ」と話す。

同社は新たに『日射量ナウキャスト』を加え、気象情報を刷新した

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