SDS、AMGとPPA会社設立
中古パネルを活用
省エネルギー事業を手掛けるSDSホールディングスは2023年6月5日、O&M(管理・保守)を手掛けるAMG(東京都港区、林健司郎社長)と合弁でPPA事業会社を設立した。中古パネルを調達してPPA事業を展開し、再生可能エネルギー電力を供給する。
SDSはAMGと折半出資で、PPA事業会社、『SDSおひさま1号』(東京都港区)を設立した。SDSおひさま1号は、埼玉県羽生市、加須市、栃木県佐野市、北海道札幌市、北広島市、苫小牧市の計16施設に太陽光発電設備を設置する。顧客と30年に亘るPPAを結び、23年7月に着工する予定で、完工次第、順次再エネ電力を供給する。
16施設に導入する太陽光パネルは中古パネルを使用する予定で、EPC(設計・調達・建設)企業のFから中古パネルを調達する。16施設合計の設備容量は、直流出力752kW、交流出力441kWで、総投資額は約1.5億円である。
SDSは、合弁会社設立以前の23年5月8日にAMGやFらと中古パネルを活用したPPA事業の業務提携を交わした。SDSがPPA事業の運営や資金を調達し、AMGは設備のO&Mを担い、専用の装置を所有するFが中古パネルの発電性能を診断する。
SDSホールディングス経営企画室の堀篤室長は、「今後廃棄パネルの市場が伸びることを見越して中古パネルを活用し、他社と異なる収益性の高いPPA事業を行う」としたうえで、「まずはオンサイトPPAから始め、オフサイトPPAやバーチャルPPAを展開していきたい」と語る。
なお、SDSおひさま1号の社長にはAMGの林健司郎社長が就任した。