国際航業、自家消費試算サービス提供開始
空間情報システム開発の国際航業(東京都新宿区、土方聡社長)は2023年5月24日、住宅用太陽光発電設備や蓄電設備の導入効果を試算するツールの提供を開始した。初年度に太陽光関連企業や住宅メーカー、自治体などと10件以上の契約締結を目指す。
同社は、システム開発のリサイズ(大阪市、坂本紳社長)と共同で開発した。国際航業が導入効果診断サービスの『エネがえる』を提供し、リサイズが専用のウェブサイトを構築した。消費者の利用を想定し、ウェブサイト上で郵便番号を入力すれば、設備の設置費のほか、電力プランを含め、簡易に設備の導入効果を試算できるように設計した。顧客の要望に応じて、企業ロゴなどを画面に表示できるようにした。
国際航業公共コンサルタント事業部カーボンニュートラル推進部の樋口悟開発担当は、「これまで提供してきた導入効果試算ツールと比べ、一般の消費者でも利用できるよう簡素化を図った」としたうえで、「導入効果試算ツールで、費用対効果を可視化し、脱炭素化を促したい」と語った。
月額制のクラウドサービスとし、初期設定料を150万円から2000万円、月額利用料を60万円から150万円とした。契約期間は最低3ヵ月間となる。
なお、同社はすでに1社とサービス提供の契約を結んでいる模様だ。