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コーユー、住宅用太陽光向け鳥害対策システム発売

(上)屋根とパネルの隙間にフェンスを設置し、鳩などの侵入を防ぐ(下)システムは屋根とパネルフレームに穴を開けずに設置できる

鳥害対策製品の製造販売を手掛けるコーユー(兵庫県西宮市、山本剛司社長)は4月9日、住宅用太陽光発電設備向け鳥害対策フェンスシステムを発売した。太陽光パネルの裏に鳩などが営巣し、フン害や騒音被害などが増えていることから開発に至った。太陽光発電の販売・施工会社向けに提案し、販売初年度300システムの受注を目指す。

同システムは、太陽光パネルと屋根の隙間から鳩や雀などの鳥類が侵入することを防ぐフェンスと、フェンスを取りつけるための伸縮金具で構成される。長期間安心して使用できるよう、両製品とも材質はすべてステンレスとした。

同システムは一般的な瓦、スレート屋根であれば設置可能。太陽光パネルと屋根の隙間が4~10㎝の住宅が対象だが、仮に隙間が10㎝以上でも、金具に使用する皿ネジの長さを変えることで、対応可能だという。金具は両面テープやボンドで固定するため、屋根や太陽光パネルのフレームに一切穴を開けることなく設置できる。

製品の参考価格は、金具は1個1820~1980円、フェンスは縦10㎝×幅119㎝が1枚1600円、縦19㎝×幅119㎝が同2400円。4kWほどの太陽光パネルを設置している住宅であれば、金具を約30個、フェンスを約30m使用し、施工費込みで10~13万円を想定している。

山本剛司社長は、「すでに太陽光発電設備が設置されている住宅だけではなく、これから設置する住宅向けにも有効。パネル設置とともに施工すれば施工費が抑えられる。我々の製品を扱ってもらうことで販売会社さんの差別化にも寄与できる」と話す。

山本剛司社長

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