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バレッグス、オフグリッド住宅発売

500万円で太陽光と蓄電池を卸売

不動産販売のバレッグス(東京都目黒区、大本朋由社長)は、系統から商用電力を購入せずに電力需給率100%が実現できるオフグリッド住宅をこのほど売り出した。今年2月末には太陽光発電や蓄電池からなるオフグリッド設備の卸販売も開始するなど、オフグリッド住宅の普及を狙う。

同社は神奈川県三浦市に商用電力を使わず、太陽光発電と蓄電池だけで生活できるオフグリッド住宅を建設。2015年2月5日より実証を始め、17年10月31日にちょうど1000日を迎えた。同社はその翌日、『大樹の杜』とのブランド名を発表し、パナソニック製の太陽光発電設備や蓄電池、HEMS(家庭用エネルギー管理システム)を搭載したオフグリッド住宅を2580万円で売り出した。

延べ床面積は約120㎡を想定。住宅には太陽光パネル出力10.08kW、蓄電池容量16.8kWh、パワーコンディショナ出力11kWの設備を導入しており、これで電力自給率100%を実現できるという。

建築事業部建設課注文住宅設計チームの渡邉実チーフは、「余った電気をFIT売電する予定なので、年間20万円程度の売電収益も見込める。基本料金ゼロ円の電力料金プランと組み合わせれば、より効果を発揮できるはずだ」と話す。

また同社は2月末より、オフグリッド住宅を実現するための設備の卸販売も開始。前述の太陽光及び蓄電設備一式を500万円で提供する。渡邉チーフは、「直販だけでなく、新築・既築住宅向けを問わず設備を安価に提供することで、まずはオフグリッド住宅を全国に拡げたい」と語る。

同社はオフグリッド住宅の実証を『チームオフグリッドプロジェクト』と名付け、参加者を募ってきた。これまでに約350社、個人を含めて約500名が参加しているという。設備の卸販売については、現在設立の準備をしている『オフグリッドの会』の加盟店を対象に行う予定だ。

「『チームオフグリッドプロジェクト』は情報共有の場。その中に『オフグリッドの会』を立ち上げる。今後も様々な声を共有することでより良いオフグリッド住宅を実現できれば」(渡邉チーフ)。

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