ビーロット、中古取引市場に参入
茨城県の900kW発電所取得
不動産再生・開発のビーロット(東京都港区、宮内誠社長)は、3月29日に茨城県の出力900kWの稼働済み太陽光発電所を取得、太陽光発電所の中古取引市場に参入した。資産管理業務の提供を含めた事業化を狙う。
同社がこのほど購入したのは、茨城県笠間市に建設された太陽光発電所。18区画の低圧発電設備で構成される分割型発電所で、合計出力は900kWである。売電単価はkWhあたり36円で、2015年9月に運転を開始した。売電先はエネット。購入額は非公表。同社にとって、太陽光発電所の取得は初めて。
岩本仁亨不動産マネジメント部長は、「不動産再生事業の一つとして、中古太陽光発電所を取扱いたい。投資家からの需要があるうえ、我々の資本力も活かせるはずだ。まずは資産管理業務も含めたノウハウを蓄積していく。いずれは出口戦略の一つの選択肢になることができれば」と語る。
同社は08年に設立。不動産の再生・開発、コンサルティング、資産管理業務などを行う。14年12月に東証マザーズへ上場、18年2月に東証1部へ市場変更している。
なお中古取引市場への参入にあたり、太陽光発電所の開発・販売を手掛けるアジアエネルギーバンク(東京都港区、井上浩士社長)と業務提携した。