中・ジンコ、パネル出荷量9.8GW
2年連続世界首位
太陽電池世界最大手のジンコソーラーは3月22日、2017年の通期決算で太陽光パネルの出荷量が前年同期比47.3%増の9.8GWに達したと発表した。16年に続き2年連続でパネル出荷量世界トップとなった。
17年12月31日時点の生産能力は、ウエハ8GW、セル5GW、パネル8GWだが、米国の緊急輸入制限措置を受けて、米国南東部に新たなパネル工場を建設し、現地生産すると発表している。
18年第1四半期(1~3月)のパネル出荷量は1.8~2GW、通年では11.5~12GWを見込む。
売上高は前年同期比23.7%増の264.7億人民元(約45百億円)、売上総利益は、前年同期比22.7%減の29.9億人民元(約5百億円)、営業利益は前年同期比75.9%減の3.25億人民元(約55億円)、純利益は前年同期比85.7%減の1.41億人民元(約24億円)で増収減益となった。
太陽光パネルの販売価格低下に加え、17年上半期の急激な需要増に対するOEM(他社ブランドでの生産)による調達費の増加、ポリシリコンなど原材料価格の高騰によって減益になったが、18年は原材料費やOEM調達費の削減、原価構造強化によって、売上総利益率および収益率は改善するとしている。
なお、日本の17年の出荷量は世界全体の6~7%で、18年は700MW~1GWを出荷目標とする。