モリ電子工業、〝太陽光+直流蓄電〟販売本格化
エレクトロニクス商社のモリ電子工業(大阪市淀川区、森洋二社長)はこのほど、太陽光発電設備と直流蓄電システムを組み合わせた複合販売を本格化させた。自家消費への移行も見据え、用途に合わせた提案を目指す。
同社が新たに提案するのは、太陽光発電設備と蓄電システムを組み合わせたもの。双方向インバータではなく、DC/DCコンバータを用いた直流蓄電システムを採用した点が特徴だ。
戸田泰三取締役営業本部長は、「エネルギー業界では今後蓄電の重要性が増す。太陽光発電も自家消費が軸となるはずだ。3年前から検討を始め、ここ1年で具体化した」と話す。
同社は蓄電ソリューションの提案にあたり、2種類の直流蓄電システムを揃えた。1つが蓄電池にDC/DCコンバータを内蔵した製品。もう1つがPCSと蓄電池に、DC/DCコンバータを含むシステム制御盤を組み合わせたパッケージシステムだ。
前者はエネルギーギャップ製で、PCSの選定次第ではBCP(事業継続計画)などの非常用としても活用できる。後者はデルタ電子製で、太陽光パネルの過積載率が700%を超える設計も可能なものだ。
戸田本部長は、「いずれも価格競争力のある製品。FITはもちろん、自家消費利用でも有効なソリューションだ」としたうえで、「我々は機器提供だけでなく、エレクトロニクス商社の強みを活かし、設計支援やシミュレーションも含めた提案を行っていく」と述べる。