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オムロンFEらが小型風力向けO&M開発

オムロンフィールドエンジニアリングと双日プラネットは、米国のメーカーと提携して、小型風力発電設備向けのO&M(管理・保守)サービスを2月26日より開始した。小型風力発電でも、長期安定稼働を支援するサービスが登場した。

3社が商品化したのは、小型風力発電設備メーカーの米エグザラスが製造した小型風力発電設備を対象に見守りと定期点検を行うO&Mサービス。見守りでは、オムロンFEが小型風力発電設備を遠隔で監視し、異常発見時には発電事業者とエグザラスに連絡、現場対応を支援する。現場への駆けつけは、エグザラスの日本支社、エグザラス・ウインド・ジャパンがオムロンFEと連携して実施していく。

定期点検では、1年目と2年目に高所作業なしの簡易点検、3年目に高所作業ありの精密点検を行う。O&Mサービスの商品化にあたっては、複数のプランを用意。精密点検のみや見守りだけのメニューも揃えた。

オムロンFEは、全国に約140のサービス拠点を構え、これまでに1500ヵ所以上の太陽光発電所へO&Mサービスを提供している。同社とエグザラスに加え、エグザラスの日本総代理店である双日プラネットも協力し、このほどO&Mサービスが完成した。

双日プラネット機能材料本部電子材料部の服部輝夫副部長は、「外資系の小型風力発電設備メーカーがこのような日本向けのO&Mを始めるのは業界初のこと。チームジャパンで安心を提供していきたい」と語る。

出力20kW未満の小型風力発電は、2018年度からFITの区分が撤廃される方向。決定すれば、18年度の売電単価は、従来の55円から20kW以上の陸上風力発電と同じ20円へ減額される。

服部副部長は、「価格低減と出力向上で20円にも対応していきた」とし、今年末には50kW級のエグザラス製小型風力発電設備を発売する予定だ。

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