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日置電機、バイパス回路検査装置の販売強化

バイパス回路検査機器「FT4310」

電気計測器メーカーの日置電機(長野県上田市、細谷和俊社長)は太陽光発電所向けに発売したバイパス回路検査装置の販売を強めている。2018年は400台以上の販売を目指す。

同社は17年3月にバイパス回路の故障検査装置の販売を開始した。営業部首都圏営業所横浜オフィスの花村正明リーダーは、製品の特徴について、「現地で昼間、発電中でもバイパス回路に断線がないかを検査できる点」と話し、「これまでは夜間検査するか、パネルに遮光シートをかぶせるなどしなければバイパス回路の断線は検査できなかった」という。

同製品を使えば、一回の検査で開放電圧、短絡電流、バイパスルート抵抗を測定できる。1ストリングの測定時間は2秒以下。測定したデータは無線でタブレットやスマホに自動転送することも可能だ。価格は税抜19.8万円。今年から本格的に拡販し、年間400~500台の販売を目指す。

同社が太陽光発電所向けの検査装置を売り出したのは14年後半。日中に発電中でも計測できる絶縁抵抗測定機器を開発し、16年後半にはブルートゥースの無線技術を搭載した新機種を発売。同製品の累計出荷台数は1万台を超えている。

他にも、I−Vカーブトレーサや直流電圧/電流測定ができるクランプ電流計、あるいは室内検査装置としてPCSメーカーへ電力計なども販売している。

花村リーダーは、「改正FIT法や使用前自己確認制度の改正などがあり、O&Mの需要が高まっている。我々も発電事業者や施工業者などへメンテナンスの重要性を啓蒙しながら販売を強めていく」と話す。

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