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日本ワイドミュラー、1500V接続箱70MW販売

同社の接続箱は筐体に強化繊維樹脂を用い、絶縁性と難燃性に優れる。写真は1500V対応製品

電気部品製販の独ワイドミュラーの日本法人、日本ワイドミュラー(東京都品川区、津川純社長)は、直流電圧1500V対応の接続箱を出力換算で70MW販売した。2017年2月に初納入し、引き合いが本格化。高圧・特別高圧太陽光発電所の建設が続くため、19年に向けて販売数は伸びる模様だ。

同社は従来1000V対応の接続箱を販売してきた。累計実績は2.6GWにのぼる。だが、欧州での1500V化の流れを受け、16年後半より1500V対応接続箱の開発に着手し、翌年2月の初納入に至った。

販売量は17年が70MWで、目下商談ベースで400MW以上の引き合いがあるという。納入量は19年が最大になるとの予想だ。同社の佐藤陽一郎セールスレップによれば、「改正FIT法による運転開始期限を受けて動き出した案件が多く、その機材施工の時期が19年頃になるようだ」という。

ただ、従来品と比べ価格が5割ほど増す。寸法を維持しつつ高電圧化を図るなどの開発を行ったためだ。今後、部品を簡略化した廉価版の接続箱も発売する予定である。

佐藤セールスレップは、「当社の接続箱では逆流防止にヒューズを用いる。ダイオードと違い、逆流時には溶断するので短絡火災のような危険がない。通常時の発熱も少ないことから、高圧発電所での使用に向く」と自信を見せる。

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