ダイキアクシス、屋根借り太陽光発電に参入
水処理設備を製販するダイキアクシス(愛媛県松山市、大亀裕社長)は1月9日、屋根借り太陽光発電事業を開始すると発表した。DCMホールディングスと提携し、傘下の大型小売店の屋根を借りる。すでに150の案件で事業計画を申請、2年以内の設置完了を目指す。
FITの売電単価が低下するなかでの参入となるが、同社の堀淵昭洋専務取締役は、「当社は設備施工の実績が豊富で、しかも大型小売店の屋根は平坦で工事が容易。工費をかなり抑えられる」と自信を見せ、「機材価格も下がり、充分採算が合うと判断した」と話す。
同事業では、DCM傘下の大型小売店660店舗のうち、150店の屋根を賃借する。各店舗の屋根の状態のほか、将来的な移転などの可能性も考慮し、20年間の売電を確実に行える場所を選定したという。
同社はすでに経産省への事業計画認定の申請を行っており、3月までに100件以上の認定を受けられると予想。売電収入は8億円を見込み、うち8~10%を賃借料としてDCMに支払う。
堀淵専務取締役は、「資金調達方法に熟慮を要する。目下数十億円の資本の余裕はあるが、今後借入が増えれば当社の企業価値に響く。外部資本の調達や資産の流動化も考えつつ、うまく事業を運営していく」との展望を語った。
同社は水処理設備の開発から展開し、環境関連事業を拡大。今回の太陽光発電への参入もその一環。