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フージャースHD、エネルギー事業強化

不動産開発のフージャースホールディングス(東京都千代田区、廣岡哲也社長)は1月19日、エネルギー事業に本格参入すると発表した。大規模な太陽光発電所の開発を強化し、新たにバイオマス発電所も扱う。電力完全自由化後の電力小売事業への参入を狙い、電源開発に力を注ぐ。

同社は20MW規模のバイオマス発電所を2ヵ所取得することを決め、2020年の稼働を予定する。同案件に18億円の資金を充て、19年3月までにバイオマス発電分野でさらに40億円の投資案件を模索する。太陽光発電所についても、利回りの良い案件を検討していく。

今回の参入理由について、同社管理本部グループ戦略室の北川智哉室長は「発送電分離後の新事業を見すえた動きだ」とし、「当社グループは自社マンションの管理業務も手掛け、数百戸単位の顧客に容易に接触できる。将来は当社から住民へ電力を販売する事業が成り立つだろう」と語る。

開発した発電所を電源として活用する狙いだが、その運用方法は検討中だ。自社保有のほか、インフラファンドへの上場や私募ファンドの組成なども考えられる。

同社はエネルギー事業強化および健康管理事業の拡充にあたり、新株予約権を発行する。権利の行使期限は3月15日で、2月2日時点での権利行使率は11.1%。払込総額は15億円弱。

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