シェアリングエネルギー、屋根借り太陽光発電で創業
屋根借り太陽光発電のシェアリングエネルギー(東京都品川区、古賀恵美子社長)が1月11日、創業した。アイアンドシー・クルーズらより出資を受けた。契約先の住宅の屋根に太陽光発電設備を無償設置し、発電した電力を30%まで契約者に無料提供する制度を展開する。
この事業では、同社が太陽光発電設備を所有し、日中は太陽光電力を供給する。夜間は契約者が小売電気事業者と別途契約を結び、電力供給を受けることとなる。
また、年間総発電量の30%までの使用は無料とし、それ以上は契約時のFIT売電単価に相当する使用量を各年度末に請求する。これについて同社事業開発室の井口和宏室長は、「当社の試算では通常は25%程度に収まるはず。また、冬期など発電量の少ない時期があることを考慮し、1年間を通した発電量を基準とする」という。
契約期間は設置から20年間で、この間は同社が運用・保守を実施していく。その後は設備を契約者に無償譲渡する。
同社は、一括見積りサイト運営のアイアンドシー・クルーズが新事業立ち上げのために設立。ベンチャー向けの投資を行う環境エネルギー投資からも出資を受ける。
井口室長は、「当社は将来的にVPP(仮想発電所)や電力直接取引市場への事業展開を目指す。その前段階として分散型電源の普及を進めるべく、このたびの事業に取り組む」と語る。
今後1年間で1000棟との契約締結を目指す。