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ミドリ安全、高所作業用ハーネス販売強化

同社が扱うメッシュ付きハーネス。絡まりにくく、装着が容易だという

安全管理商材を販売するミドリ安全(東京都渋谷区、松村不二夫社長)は、ハーネス型安全帯の販売に力を入れる。国が高所作業での全身用ハーネス着用を義務づける方針を表明したため。太陽光発電の展示会などに出展し、太陽光パネル設置業者への認知を広める構えだ。

厚生労働省は昨年6月、5m以上の高さで作業を行う際に、肩や腿、胴体を広く支えるハーネス型安全帯を着用するよう義務づける方針を発表。腰だけを支えるものでは、落下時に脊椎や腹部を負傷する危険があるためだ。

同社は2010年、屋根上作業時に安全に足場用の綱を張るための設備を発売した。太陽光パネル施工での事故事例の増加を受けた開発で、設備には綱のほかに屋根上に綱を渡す道具や重石、ハーネスも含む。

太陽光用途以外を含む高所作業用に広く販売してきたが、過去1年ほどはハーネス単体の引き合いが増えたという。

同社セフティ&ヘルス統括部の渡邊修大氏は、「厚労省によるハーネス着用義務化の方針が大きく影響している」とし、「需要が伸びることは確実で、同業他社も含めて営業に力を入れるだろう」と話す。

さらに渡邊氏は、「高所作業用品の引き合いは住宅関連の事業者が中心だが、そうした企業が太陽光発電設備も扱っている例は多い」とし、太陽光発電業界向けにも営業を強化する。

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