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サンコーシヤ、独立電源設備を小型化

雷害対策機器のサンコーシヤ(東京都品川区、伊藤眞義社長)は、かねてより商品化していた太陽光発電設備と蓄電池を合わせた独立電源設備を小型化した。工事現場などからの引き合いを見込む。展示会や営業活動を通じて市場調査を進めている。

同社は2015年、企業向けに出力50‌kW、蓄電容量300kWhの蓄電池と、太陽光発電設備を組み合わせた独立電源設備を発売した。使用電力のピークシフトを目的とした同設備の利用を見込んだが、販売実績は1件にとどまった。

そこで出力と蓄電容量を抑えた製品を開発。暫定的に蓄電池の出力を7.5‌kW、容量を9.2‌kWhとする予定だ。事業戦略室の永田翔一氏は、「太陽光発電を用いるため、騒音を防止でき、電力系統のない僻地でも使える。小規模化により工事現場などでの需要を見込む」と話す。

一連の製品は、安価ながら劣化の早い鉛蓄電池と、高価だが充放電による劣化が比較的少ないリチウムイオン蓄電池を組み合わせた点が特徴。価格を抑えつつ製品寿命を延ばすための措置だという。通常はリチウムイオン蓄電池のみを稼働し、使用電力量が増加した場合に鉛蓄電池からも放電する仕組みだ。

小型化の取り組みは現在進行中で、発売時期や価格は未定。当面は市場調査を重ねて仕様の検討を行うという。

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