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太陽工房、車載用太陽光発電設備発売

独立電源用の太陽光パネルを製販する太陽工房(東京都品川区、須藤誠社長)は昨年12月、自動車の屋根上に設置可能な太陽光発電設備を発売した。薄型太陽光パネルと変換器、充電池を10万円未満で販売する。自宅で太陽光発電に取り組めない集合住宅の居住者などを対象に訴求する考えだ。

同社はこのたび、サンパワー製の単結晶シリコン太陽電池セルを採用。外注にて出力100Wと50Wの2種類の薄型太陽光パネルを作成した。

走行時の風の影響を防ぐための工夫として、太陽光パネルの四隅に装着したベルトをドアの隙間から車内に通して固定する仕様とした。さらに、同じく四隅に取り付けた強力な磁石で、太陽光パネルを車体に沿って張りつける。

蓄電池は、危険物取扱法の指定から除外されているAGM型鉛蓄電池を採用した。容量は1380Whで、付属する変換器のコンセントから交流100Vの出力が可能。変換器は直流5VのUSB端子と、同12Vのシガーライターソケットも備える。

製品の開発経緯について、同社の須藤誠社長は、「集合住宅の住人など、太陽光発電に縁遠い人々に、太陽光発電の利便性を啓発するのが目的」と話し、「電気自動車が普及すれば、車載用の太陽光発電設備が必ず有効になる。そのための準備の意味もある」と展望を語った。

出力50kWの太陽光パネルを車体に設置した様子

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