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幸設備工業、発電量監視装置に新機能追加

期待発電量を計算し、実発電量と比較することで異常、経年劣化が判断できるようになる

太陽光発電用監視装置を開発する幸設備工業(大分市、佐藤幸憲社長)は今年2月、自社製の監視装置に新機能を追加する。期待発電量を算出し、実発電量と比較できるようにする。高機能製品の提案で差別化を図る考えだ。

新機能は、使用している太陽光パネルのメーカーや容量、設置角度、方角などの情報を入力すると、自動で発電設備の期待発電量を算出するというもの。最寄りの気象観測所のデータをもとに斜面日射量を求め、温度ロスや経年劣化率を考慮したうえで計算する。

画面上には、実発電量と期待発電量がそれぞれ棒グラフで表示され、両者に大きな乖離がある場合、利用者は異常が発生しているとわかる。長期間データを収集すれば、仮に発電量の低下が発生した際に、その原因が故障か経年劣化か、判断がしやすくなる。

気象データは観測所から取得するため、日射計の導入は不要だ。

同社の監視装置は、PCS(パワーコンディショナ)単位で発電量を計測する。PCSのメーカーや台数は不問。「低圧太陽光発電所からメガソーラーまで対応可能。現状は低圧向けの出荷が多い」(佐藤社長)。

すでに同社の監視装置を購入した利用者には、新機能の発売に際し、無償更新に応じるという。

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