Inside News

ほうとくエネルギー、小田原市事業で太陽光設置

年初に稼働

太陽光発電所のEPC(設計・調達・建設)を手掛けるほうとくエネルギー(神奈川県小田原市、蓑宮武夫社長)は12月、小田原市の電力自給促進事業の一環で太陽光発電設備の設置を完了した。市内の小学校に計70kWの設備を施工。発電した電力は湘南電力を介して市内へ供給される。

同社は2012年、再生可能エネルギーの普及を目的に創業。13年より小田原市の公募した屋根貸し太陽光発電事業やメガソーラー建設に携わり、累計1.94MWの太陽光発電設備を施工した。

このたび、同社が市から受託して施工したのは、市が公募した電力の自給促進事業だ。同社は7ヵ所の市立小学校に各10kW規模の太陽光パネルと10kWhの蓄電池を設置。設備の所有者で発電事業者となる市は湘南電力へ全量売電し、湘南電力は市内の公立小中学校42ヵ所に電力を小売りする。これによって発電と電力消費をともに小田原市内で完結させる。

パネルはシャープ、PCS(パワーコンディショナ)は安川電機、蓄電池は東芝の製品をそれぞれ採用した。

蓄電池は7ヵ所の発電設備を合わせてVPP(仮想発電所)として運用する予定だが、災害時には独立電源として機能する。志澤昌彦副社長は、「電力を地産地消しつつ地域に恩恵をもたらすことが当社の理念。今後もこの仕組みが広まればよい」と話す。

同設備は12月から稼働する予定だったが、余剰電力の売電にかかる系統連系の手続きが遅れ、1月にずれ込む見通しだ。

志澤昌彦副社長(左)と加藤浩康常務(右)

Inside News を読む

一覧を見る