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ハウステンボス、家庭向け電力小売り新サービス

太陽光設備を無償設置

ハウステンボス(長崎県佐世保市、澤田秀雄社長)は、一般住宅に太陽光発電設備を無償で設置する電力小売りサービスを2017年12月27日より開始した。18年度中に契約数1000件を目指す。

同社が始めた『ハウステンボスHOMEでんき』は、契約者の住宅屋根に同社所有の京セラ製太陽光発電設備を設置したうえで、契約者から太陽光電力の自家消費分も含めたサービス利用料を受け取り、設備費を回収するモデル。契約者には、停電時に太陽光電力を非常用電源として無料で利用できるサービスを付与するほか、10年の契約期間の満了後に太陽光発電設備を譲渡する。

ハウステンボスは、子会社で小売電気事業者のHTBエナジーの取次代理店としてサービスを提供。夜間や雨天時など、太陽光発電設備が発電しない時間帯はHTBエナジーが電力を供給する。

基本料金はゼロ円、従量料金単価は自家消費分も含めて一律に設定するなど、明朗な料金設定にした。40A契約で月間使用量が400kWhの場合、昨年12月22日時点の東京電力従量電灯Bと比較して、年間で約8900円安くなるという。

ただし、誰でも契約できるわけではなく、住宅の築年数や屋根形状、想定発電量などの諸条件をクリアする必要がある。

まずは東京・中部・関西電力管内で供給を開始。投資回収の状況なども検証する予定だ。既築住宅のほか、工務店などを通じて新築住宅にも提案する。

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