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韓LG、低圧、住宅向け販路開拓に本腰

韓国電機大手の日本法人、LGエレクトロニクス・ジャパン(李仁奎社長)が、太陽光パネルの販路開拓を強めている。従来のメガソーラー向けから、低圧太陽光発電所や住宅用太陽光発電の領域へ展開する。高い発電効率を訴求し、他社製品との差別化を進める狙いだ。

同社は2010年に設立され、太陽光パネルも販売。15年には出荷実績を250MWまで伸ばした。だが16年以降は市場縮小の影響を受け、17年の出荷量は200MWを下回るようだ。そこで18年には新規開拓も含め営業を強化し、300MWの出荷を目指すという。

同社は現在、パネルの大半を高圧・特別高圧太陽光発電所向けに販売し、低圧太陽光発電所や住宅用太陽光発電設備向けの販売量は5%に過ぎない。これを来年度は15%へ引き上げる計画。すでに、すてきナイスグループや明成商会などを通じた販売展開を予定しているという。

製品の特長について、同社の楠山恭央エナジービジネスパート部長は、「当社のパネルは高効率。狭小地の案件など、特殊な条件で引き合いがある」と自信を見せる。

親会社のLGエレクトロニクスは、液晶テレビの開発で培った薄膜技術を活かし、60セル365Wや335Wと、高出力パネルを製品化してきた。ただ、他の海外製パネルと比べやや高価だ。

これについて、楠山部長は、「現在60セル300W辺りの価格競争が最も激しい。この競争には追従せず、当社は高効率パネルの市場を狙う」と語り、「常に他社製品よりも、出力は10%ほど高い水準を維持していく」と製品開発への意欲も見せた。

楠山恭央部長は「高出力パネルが自社の強み」と語る

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