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仙台市、蓄電池の制御技術実証へ

市内5ヵ所へ装置導入

仙台市が蓄電池制御技術の実証試験を始める。2018年3月に市内の指定避難所5ヵ所に蓄電池制御装置を設置する計画。既に設置済みの太陽光発電設備や蓄電池を制御し、余剰電力の有効活用や、蓄電池の長寿命化を目指す。

市はこれまで市内の小中学校を含む指定避難所など194ヵ所に太陽光発電設備と蓄電池を導入したが、施設を使用しない休日などは太陽光電力を自家消費できず、未利用の余剰電力が発生していた。さらに災害時に備えて蓄電池を常に満充電にした状態で保持しているため、蓄電池の劣化が早まるという課題もあった。

そこで市は、蓄電池制御装置を新たに設置し、ピークシフトによる電力料金の削減といった余剰電力の有効利用や蓄電池の長寿命化に向けた実証試験を行う。

市は蓄電池を中間層近辺の30~80%あたりで制御するよう事前にプログラムを組むことを検討。蓄電池制御装置の導入やデータ解析、充放電パターンの設計などは、東北大学に業務委託する。委託費用は1900万円。

同装置の設置予定時期は18年3月。まずは試験的に5ヵ所に導入し、効果検証を踏まえて拡充していく。

展示会に出展し、取り組みをアピール

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