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NTTテクノクロス、太陽光パネル点検ソフト発売

ソフトウェア開発のNTTテクノクロス(東京都港区、岡敦子社長)は2023年8月2日、太陽光発電所の点検に用いる画像解析ソフトを発売した。ドローン(無人航空機)で撮影した太陽光パネルの画像を自動で処理する機能を導入した。O&M(管理・保守)企業へ販売していく。

同社は、O&M事業を手掛けるミライト・ワンと、その子会社でドローン機器販売のミラテクドローンの協力を受け、太陽光パネルの異常部分を検出するソフトウェアを開発した。利用者がドローンの赤外線カメラと可視光カメラで撮影した画像データを入力すれば、ソフト上で太陽光発電所全体の画像を自動で作成し、異常部分を識別できるようにした。利用者は、異常部分を手動で選択し、可視光カメラの画像データと比較すれば、異常部分の特定とその原因を究明できる。

NTTテクノクロスは、太陽光発電所の全体画像の作成に加え、報告書の作成まで自動化した。1MWの発電所であれば20分程で報告書まで作成できるという。

同社IOWNデジタルツイン事業部第一ビジネスユニットの柏柳豊マネージャーは、「画像データの解析を手動で行う場合と比べ、作業時間は5分の1に短縮できる」と話す。

料金は、出力計8MW以下の太陽光発電所の場合、契約料を1発電所あたり5万円、利用料をkWあたり約75円とし、出力8MWより大きい発電所の場合、契約料を1発電所あたり5万円、利用料をkWあたり約50円とした。

同社の柏柳マネージャーは、「ミライト・ワンさんから依頼を受け、開発した。当社の画像処理技術を活用した」とし、今後は利用者に繰り返し利用してもらうための仕組みを構築する予定だ。

新製品の画像解析画面

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