千葉商科大、ネット・ゼロに向け太陽光を導入
千葉商科大学(千葉県市川市、原科幸彦学長)は11月13日、大学で所有する太陽光発電所の発電規模を学内の消費電力と同量まで拡大すると発表した。省エネも進めて電力消費の削減を図り、ネット・ゼロ化に取り組む。
大学は2013年、野田市内に発電容量2.45MWの太陽光発電所を建設した。三菱東京UFJ銀行の融資で総工費約7億円を調達、大学の野球場跡地に約1万枚の太陽光パネルを設置した。発電した電力を全て東京電力へ売電し、16年度は1億3700万円の収入を得た。
発電実績は14年度に336.5万kWhと、学内の消費電力の77%に達し、16年度は68%程度だった。この数値を100%まで伸ばすことを目指し、大学は18年3月までに発電所を増設する。1600枚の太陽光パネルを新設し、出力を2.9MWへ引き上げる。増設分の調達のために大学主導で設立したCUCエネルギーが東京ベイ信用金庫からの融資で1.1億円の資金を調達。パネルを大学に貸し出す。
また、大学は消費電力を削減する。鮎川ゆりか教授のゼミは15年度に学内の電気使用状況の調査を実施。この結果に基づいて、大学は学内全ての照明設備をLED電灯に置き換える。既に交換作業を始めており、16年度の電力消費量比で約20%の節電を見込む。
大学は今回、電力を対象としたが、20年度には全エネルギー消費について同様の目標を達成するという。今後はCUCエネルギーの主導で暖房設備の使用状況を調べ、省エネから始める。