中・ジンコ、単結晶セルで変換効率23.4%に到達
太陽電池世界大手の中ジンコソーラーは11月8日、P型単結晶シリコン太陽電池セルで変換効率が23.4%に達したと発表した。セルは研究用の試作品。先月の記録更新からさらに0.67ポイント向上した。
太陽電池セルには、PERC技術を導入し、バスバー電極を増やすことで効率を高めた。
同社は10月初旬にP型単結晶シリコン太陽電池セルの変換効率が22%を超えて以来、高純度のボロンを添加したP型ウエハの使用や、フィンガー電極の微細化によって電気抵抗を低減するなど、複数の技術を組み合わせて徐々に効率を上げている。高効率化技術を高めることで、発電コストの低減を図る考えだ。
また、同社は2018年に向けてハーフカットセルの量産規模を拡大し、1500Ⅴ対応品の製品群を拡充する。1500Ⅴ対応パネルは、BOS(パネル以外の周辺機器)の費用を約10%削減できるとしている。