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三井住友建設、香川で自社初の水上メガソーラー稼働

出力2.6MW

香川県木田郡の平木尾池で稼働した2.6MWの自社水上メガソーラー

三井住友建設(東京都中央区、新井英雄社長)は11月初め、香川県木田郡の平木尾池で自社初となる水上メガソーラーを稼働した。太陽光パネルの出力は2.6MWで、自社製の水上架台を使用した。開発と運用を通じて水上発電所に関連する技術の知見を高め、今後の事業に活かす。

同社は農業用ため池の水上を活用し、2.6MWの太陽光発電所を建設した。三菱電機製の太陽光パネルと東芝三菱電機産業システム製のPCSを採用し、自社製の水上架台を使用した。EPC(設計・調達・建設)は完全子会社のSMCテックが担当。年間発電量は290万kWhを想定している。

三井住友建設事業開発推進本部企画推進部新規事業企画グループの土屋星次長は、「自社初の水上メガソーラーが稼働し、実績ができたので、今後も機会があれば積極的に開発していきたい」と話す。

同社は2年前から水上太陽光発電向けフロート式架台を販売している。同製品の特徴はフロート内部に発泡スチロールを充填している点で、「仮にフロートに穴があいても、浮力を失わず、長期間安心して使用してもらえる」(土屋次長)。

フロートの材質は紫外線に強いとされる高密度ポリエチレンで、さらに紫外線吸収剤を添加している。フロートの組み立てには接続バンドを使用し、「施工が簡単で、工期も短縮できる」(土屋次長)。パネルの設置角度は10度となっている。

同社はこれまで、自社案件を含めて国内の水上メガソーラー4ヵ所、容量合計約9.5MWに架台を出荷した。うち3ヵ所では架台設置まで手掛けた。さらにタイとシンガポール、2ヵ所計110kWの水上太陽光発電所にも架台を提供している。

今後は自社発電所での経験を活用しながら、架台販売や自社発電所開発に力を注ぐ。

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