ケイジェイシー、営農用架台を本格発売
独クリナー製の架台を代理販売するケイジェイシー(東京都荒川区、文大成社長)はこのほど、営農用太陽光発電の専用架台を販売した。これまでに4ヵ所の営農用太陽光発電所に架台を出荷している。商材を拡充して架台の受注拡大に繋げる狙いだ。
同社が営農用太陽光発電所向けの基礎・架台を開発したのは今から1年ほど前。顧客からの要望がきっかけだった。そこで同社がJISなどに合わせて日本仕様に製品を設計し、架台メーカーのクリナーに提案、製品化に至った。
農地に設置する太陽光発電設備の下では、農機を使用したり、農業ハウスを建てたりすることもある。そこで同社は、架台の高さを約2.5m、支柱の幅を5~5.5m程とっても強度が持つよう、基礎・架台を設計したという。基礎は鉄製のスクリュー杭で、架台にはアルミを採用している。
同社は、地上設置の場合と同様に、今回の営農用も基礎・架台の設置まで手掛ける。
文社長は、「太陽光発電の適地減少によって、営農用の需要が増えている。積極的に提案していきたい」と意欲的だ。
同社の2017年10月期の架台出荷は前期比横ばいの25MWだった。最近は傾斜地案件での受注が増えている。現在は特高案件3ヵ所を含め、50MW程の案件を抱えている模様だ。さらなる受注拡大に向けて、同社は従来の地上設置用架台と営農用架台に加えて、来年以降、一軸追尾式架台の提案も開始する計画である。