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スカイロボット、小型ドローン向け赤外線カメラ発売

ドローンを開発するスカイロボット(東京都中央区、貝應大介社長)は10月2日、小型ドローンに赤外線カメラを後付けする器材を発売した。ドローン本体の搭載カメラと併せ、可視光線と赤外線の映像を同時に確認できる。安く売り出し、改正FIT法に伴う低圧太陽光発電所のO&M需要を取り込む狙いだ。

同社は2014年9月に創業し、ドローンを開発・販売するほか、操縦士の育成学校も運営する。15年末から赤外線カメラと小型ドローンを販売し、累計出荷数は600台を超える。

今回発売したのは、赤外線カメラとその接続具、通信機を一式にまとめた器材だ。カメラには米フリアーシステムズ製の小型赤外線カメラを採用。太陽光パネルの点検のほか、ビルの保守向けの需要も見込む。

同社の貝應大介社長は、「赤外線と可視光線の撮影を小型軽量な設備で行える点が特長」とし、「パネルは反射し、様々な物が映り込む。赤外線映像だけでは正しく解釈できないので、可視光でしか確認できない不具合を見逃さないよう2種類のカメラを用意した」という。

今回の製品は、カメラを簡単に付け外しできるなど、取り扱いが手軽なうえ、産業用製品と比べて安い。赤外線カメラと接続具、通信機一式のメーカー希望小売価格は、放射温度測定機能付きで約150万円、撮影機能のみの仕様では50万から100万円程度だ。

貝應大介社長

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